2013年4月10日水曜日

レクサス LFAは最高のクルマだ


あのジェレミー・クラークソンが、「レクサス LFAは最高のクルマだ!」と告白!
http://jp.autoblog.com/2013/02/07/top-gear-magazine-clarkson-described-the-lexus-lfa-as-the-best-car/

イギリスBBCの人気自動車番組『トップギア』で司会を務めるジェレミー・クラークソンが、今月号の『トップギア・マガジン』の誌上で "今まで運転した中で最高のクルマは「レクサス LFA」だ" と告白している。

そんなことを言ったら番組ホストの仲間たち、すなわちリチャード・ハモンドとジェームズ・メイから大声で嘲笑されたという。彼らの言い分はこうだ。LFAの35万9,590ポンドという車両価格(日本価格3,750万円)は、技術的により先進的な「日産 GT-R」の5倍近くにもなり、「フェラーリ 458」や「メルセデス SLS」より高い。つまり馬鹿げた価格であると。だがそれについてジェレミーは次のように反論している。

「奴らは間違っている。LFAを高価過ぎるというのは、モナリザが1000億ポンドでは高価過ぎると議論するようなもの。ヘンリー・ムーアの彫刻に対し、もっといい石が5ポンドも出せば買えるよと言うようなものだ」

彼によれば、「LFAのようなクルマについて、価格は問題とされない」という。その理由として、ジェレミーは記事の中でLFAについて以下のように述べている。


「V10エンジンはアイドリングからレッドゾーンまで僅か0.6秒で吹け上がる。あんまり速いのでエンジニアたちはデジタル・レヴカウンターを採用した。従来のアナログ式では針の動きが追いつかないからだ」

「トヨタによれば、LFAでは完璧なハンドリングを実現するため、車両重量の52%が後輪に掛かるように設計したという。そのため、ラジエターやバッテリーのみならず、ウインドー・ウォッシャー液のボトルまで車体後部に設置されている」

「シングル・クラッチ式のパドルシフトは、変速がスローで荒っぽい。そしてギア・チェンジする度に筋肉男からハンマーで強打されるように感じる。だがそれが、本物のレーシングカーを運転しているような気分にさせてくれる」

「ボディのデザインは平凡に見える。しかしそこには見せ掛けでない真のエアロダイナミクスがある。私はそれを最近カリフォルニアのウィロースプリングス・レースウェイで体験した。このあたりで目一杯かなと思ってもストレートではそれ以上に速度が伸びるし、コーナーではそれ以上にグリップするのだ」

「エンジンが発するサウンドを直接コクピットへ導くために、音の伝達機構が設けられている」


以上のようなことから、LFAは「精神病質的なエンジニアリングによって設計された」「技術の祭典」であると。皮肉屋のジェレミーらしい言い回しだが、「色々と問題もあるけれど、それでも依然として私がこれまで運転したクルマの中で最高だ」という結論に達するところをみると、彼なりに絶賛しているらしい。そしてジェレミーは、次のような文章で記事を結んでいる。

「暖炉の上に絵を飾るなら、2〜3ポンドで十分に良い感じの絵が買えるだろう。しかしそれでは、ターナーの『雨、蒸気、速度−グレート・ウエスタン鉄道』(1844年作)を所有したいと夢見ることを止めることはできない。古いし、ひび割れているし、ぼやけているし、保険料だって馬鹿高いに違いない。だが、それ以外に何を手に入れれば満足できる? 『泣く少年』(かつてイギリスのデパートなどで複製画が大量に販売された少年の絵。その後、不思議な怪奇現象が話題となった)でも買うかい? ハモンドとメイなら『泣く少年』を買いに行くかも知れない。しかし私には "魂" があるので、そんなものはいらない」

つまり、"魂" が込められた本物の名画に触れたら、その価格がいくらなら妥当か、なんてことは問題にしないし、デパートで売っている複製画なんか買っても満足できない。ジェリミーはLFAのことを例えてそんなふうに言うのだ。そして "I love the LFA a lot."とその想いをシンプルな言葉で打ち明けている。

この記事は、ジェレミーがBBCスタッフから「やむを得ない用事がない限り、出掛けないこと」と言われているにも拘わらず、「やむを得ない用事があるのだ。ランチを食べに行くという」とLFAに乗り込み、雪が残る道をパブに向かって走りながら考えを巡らせる、という内容。全文を読みたくなった方は、以下のリンクから公式サイトをご覧になり、1月31日発売号をご購入いただきたい。ちなみに日本から定期購読を頼むと13冊分送料込みで89.55ポンド(約1万3,200円)。

『トップギア・マガジン』にはサウンドやムービーも楽しめるiPad版も用意されているのだが、こちらは日本では購入できないのが残念だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿