2013年5月21日火曜日

第4期ホンダの”現実的”チャレンジ


第4期ホンダの”現実的”チャレンジ
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2013年05月17日

  スポーツナビ
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16日、ついにホンダが正式にF1への復帰を発表した。噂通りマクラーレンへのエンジン供給で、「マクラーレン・ホンダ」が復活することになる。

「ホンダのコーポレートスローガンは”Power of Dream"。その意志を持って、かつての盟友とともにチャレンジする」

会見で伊東孝紳社長はこう語り、「レースをするからには優勝、世界一を目指す」と力強く言葉をつないだ。2000~2008年までの第3期ではわずか1勝に甘んじたホンダにとって、同じ過ちを繰り返したくないと強く考えるのは当然の成り行き。その意味で、マクラーレンとのパートナーシップは極めて現実的な選択と言えるだろう。

一方、会見の中でホンダとしてはあまり掘り返したくない第3期の総括について記者の質問を受けたとき、伊東社長は「あくまでも私個人として」と前置きした上でこう語っていた。

”エンジンだけでなく、チーム全体をマネジメントするのはとても大変なことであった。私たちはエンジンは得意だが、勝つためにはシャシー、ドライバー、それを支えるメカニック、監督とその全てが一流であり、最高の状態であったときしか勝つことはできない。つまり、第3期はチャレンジとしては最高だったが、実力という意味では車体、チーム運営についてはもっと謙虚に学ぶべきところがあった。”

総括というよりも感想に近い。どうやら、第3期の失敗について社内であまり議論されていないようである。筆者としては非常に残念だが、この言葉を聞く限り、ホンダの本音としては「もうオールホンダはこりごり」ということなのだろう。

来年からF1で使用される新エンジンは、小排気量ターボに加え、まだ見ぬ排気熱回生システムを搭載したものとなる。このルール改定が、80年代に見せた熾烈なエンジン開発競争を再び巻き起こすことになるのか?

いずれにしても、「マクラーレン・ホンダ」が夢を現実に変える使命を背負っていることは間違いない。

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